展覧会のお知らせ

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2019年1月15日-28日

2016年2月8日月曜日

ウィーン_森本哲郎

みっちさんにご紹介していただいて、読んだこちらの本。
私、カテゴライズする事がとても苦手で、はなから放棄しているのですが、この本については、その事がまさに功を奏したのでした。
これは「ウィーン」という本です。


当初、こんな本を読むとウィーンに行きたくなってしまうのではないかと、案じていましたが、それは杞憂と終わりました。
もちろん、行ってみたくはなるのですが、観光で数日ウィーンに滞在するより、この本を読む方が、よほど多角的にウィーンという街に触れ合う事ができると思えます。
こちらの本を読んで、興味が湧いたり、思い出したりした事が、いろいろありますので、追々ご紹介いたしますね。


それとですね、森本哲郎の本を初めて読んだのですが、こんなにも作者の伝えようとする事が、すんなり入ってくる文章と初めて出会いました。
文章を理解するのに、なんの労力も必要としません。
おそらくそれは、思考も文章も無駄なく整理されているからでしょう。
と同時に、表現の同時性が見事なのです。
筆者がカフェでメランジェを飲む、回想にふける、通りを歩く、これらと文章を書くという作業は、同時には起こり得ない事だと思うのですが、そこに全く時間差を感じさせません。
その時の筆者の視線を共有できるのです。
ですので、25年前の本ですが、全ての風景や、状況や、思考に古さを覚えません。
今も、ウィーンはこういう風にあるのだろうと思うのです。


2 件のコメント:

  1. おおっ、森本哲郎「ウィーン」だ。(愉)
    人にお勧めした本が好評だと、なんか嬉しいです。

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  2. みっちさん ありがとうございます。
    とても楽しませていただいたし、勉強にもなりました。
    「みっちさんも、これに匹敵する本がお書きになれるのでは?」
    と、読みながら思っていました。

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