みっちさんにご紹介していただいて、読んだこちらの本。
私、カテゴライズする事がとても苦手で、はなから放棄しているのですが、この本については、その事がまさに功を奏したのでした。
これは「ウィーン」という本です。
もちろん、行ってみたくはなるのですが、観光で数日ウィーンに滞在するより、この本を読む方が、よほど多角的にウィーンという街に触れ合う事ができると思えます。
こちらの本を読んで、興味が湧いたり、思い出したりした事が、いろいろありますので、追々ご紹介いたしますね。
文章を理解するのに、なんの労力も必要としません。
おそらくそれは、思考も文章も無駄なく整理されているからでしょう。
と同時に、表現の同時性が見事なのです。
筆者がカフェでメランジェを飲む、回想にふける、通りを歩く、これらと文章を書くという作業は、同時には起こり得ない事だと思うのですが、そこに全く時間差を感じさせません。
その時の筆者の視線を共有できるのです。
ですので、25年前の本ですが、全ての風景や、状況や、思考に古さを覚えません。
今も、ウィーンはこういう風にあるのだろうと思うのです。
おおっ、森本哲郎「ウィーン」だ。(愉)
返信削除人にお勧めした本が好評だと、なんか嬉しいです。
みっちさん ありがとうございます。
返信削除とても楽しませていただいたし、勉強にもなりました。
「みっちさんも、これに匹敵する本がお書きになれるのでは?」
と、読みながら思っていました。