昨年末、元テニスプレーヤーの石黒修さんがお亡くなりになったとの報道がありました。
ふと、ご子息の石黒賢さんのデビュー作が、大学のテニス部を舞台にした「青が散る」というドラマだったな、と思い出しました。
当時、私は女子校のテニス部にいましたので、「こんな世界もあるんだなあ・・」とこの素敵なタイトルに惹かれつつ、石黒賢さんのテニス場面を楽しみに見ていました。
他にも、日本初のウィンブルドン出場者の清水 善造のお孫さん、清水善三も天才テニスプレーヤー役で出演していました。
で、原作でも読んでみようかなと、
テレビでは、1980年代、東京の新設大学が舞台で、横浜のお嬢様がマドンナです。
宮本輝さん原作は、1960年代、実際に宮本輝さんが在籍した大阪の新設大学が舞台で、マドンナは神戸のお嬢様。
今、1960年代を舞台にした小説を読んでいると、昭和に明治の小説を読むくらいの時代感がありますが、登場人物はとても瑞々しく、魅力的です。
どちらかというと、辛いこと、切ない事が多いお話ですが、なんだか、この人たちの世界に留まっていたいなあ、と思う小説でした。
帯を見ると、舞台となった追手門学院大学の入学記念に、新入生の贈られたもののようです。
1ページも読まれずに売られてしまったのですね・・。
うひゃあー、懐かしいです。
返信削除テニスに凝り始めた頃、読んでたちまち夢中になりました。(笑)
今でも印象に残っているのは、自殺した安斉の形見分けをするシーン、それに何といってもラストの夏子との別れですね。
この頃、もう一つテニスがらみの本では、村上龍の「テニスボーイの憂鬱」がありました。これにも別の意味で夢中になりました。
みっちさんたら・・なんでも、網羅してらっしゃるんですね。
返信削除そうですね、安斉のかかえる世界は、この小説の中心をなしているかもしれません。
燎平も夏子も、愛しくて、小説とはいうものの、二人の今後を思わずにはいられません。
「テニスボーイの憂鬱」ですか。
村上龍さんとテニスがちょっと結びつきませんでした。読んでみようかな。