展覧会のお知らせ

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Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2017年4月10日月曜日

青が散る_宮本輝

昨年末、元テニスプレーヤーの石黒修さんがお亡くなりになったとの報道がありました。
ふと、ご子息の石黒賢さんのデビュー作が、大学のテニス部を舞台にした「青が散る」というドラマだったな、と思い出しました。
当時、私は女子校のテニス部にいましたので、「こんな世界もあるんだなあ・・」とこの素敵なタイトルに惹かれつつ、石黒賢さんのテニス場面を楽しみに見ていました。
他にも、日本初のウィンブルドン出場者の清水 善造のお孫さん、清水善三も天才テニスプレーヤー役で出演していました


で、原作でも読んでみようかなと、
テレビでは、1980年代、東京の新設大学が舞台で、横浜のお嬢様がマドンナです。
宮本輝さん原作は、1960年代、実際に宮本輝さんが在籍した大阪の新設大学が舞台で、マドンナは神戸のお嬢様。

今、1960年代を舞台にした小説を読んでいると、昭和に明治の小説を読むくらいの時代感がありますが、登場人物はとても瑞々しく、魅力的です。
どちらかというと、辛いこと、切ない事が多いお話ですが、なんだか、この人たちの世界に留まっていたいなあ、と思う小説でした。


この文庫本、古書で買ったのですが、全くページは開かれておらず、しかも、「輝」 の生印が押されていました。
帯を見ると、舞台となった追手門学院大学の入学記念に、新入生の贈られたもののようです。
1ページも読まれずに売られてしまったのですね・・。

2 件のコメント:

  1. うひゃあー、懐かしいです。
    テニスに凝り始めた頃、読んでたちまち夢中になりました。(笑)
    今でも印象に残っているのは、自殺した安斉の形見分けをするシーン、それに何といってもラストの夏子との別れですね。

    この頃、もう一つテニスがらみの本では、村上龍の「テニスボーイの憂鬱」がありました。これにも別の意味で夢中になりました。

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  2. みっちさんたら・・なんでも、網羅してらっしゃるんですね。
    そうですね、安斉のかかえる世界は、この小説の中心をなしているかもしれません。
    燎平も夏子も、愛しくて、小説とはいうものの、二人の今後を思わずにはいられません。

    「テニスボーイの憂鬱」ですか。
    村上龍さんとテニスがちょっと結びつきませんでした。読んでみようかな。

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