展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2015年11月30日月曜日

FUJITA_小栗康平

「戦時ポスター展」の記事を書いた時、みっちさんに教えていただいた映画「FUJITA」を少し前に観てきました。
小栗康平監督、オダギリジョー主演です。
カタログに掲載されているインタビューによると、藤田嗣治をえがく事は、監督自身の企画ではなく、特に関心のある画家でもなかったそうです。
また、オダギリジョーも、藤田を演じる事よりも小栗作品という事の方が大切だったと語っています。
少し淋しい話のようですが、この事がこの映画をより純粋なものにしているように思います。
小栗監督は、藤田の画をたくさん見て、特有の静けさを感じ、情報は最低限にし、静けさから始める事としました。
オダギリジョーは、小栗監督に身を預けた事により、これまでにない高みに引き上げられたと感じたそうです。
この映画、実に無駄のない構成で、舞台がパリと日本でほぼ二分されています。
時間や場所の交錯もありません。

おかっぱ頭と独特のいでたちで、パリの画壇において異邦人である自分に、いかに目を留めてもらうか奔走する姿。
髪を短く切り、軍服を着て戦争画を画き続ける姿。

生命力に溢れ、躍動的で匂い立つようなパリの女性の美しさ。
大きな力を秘めながら静謐にある日本の自然。
すべての対比が明確です。
説明的な部分は少ないかもしれませんが、藤田の大切にした物の形、その表面的、内面的な質感、音、が表現されており、芸術に対する敬意を感じる映画でした。
見終わって、「もう一度見たい」と思いました。 
やはりみっちさんに教えていただいて読んだ「腕一本」の事や、映画の後に行った東京国立近代美術館の展覧会の事もご報告の予定です。

2015年11月28日土曜日

淡雪エリカ

淡雪エリカいただきました。
エリカは英語名ヒース(heath)
あの「嵐が丘」の丘に咲く花です。

挿し木してみようと思ってます。
Erica ツツジ科エリカ属


2015年11月27日金曜日

梅原麦子・龍作品展

梅原麦子さんから、展覧間のご案内をいただきました。


2015年11月26日木曜日

Beaujolais Nouveau_2015_Paris

画廊からの連絡

テロ後初めての展覧会が開催され、オープニングには、いつもより多くの方が来て下さったそうです。

23日月曜日までは、追悼のため公共施設は閉じられていたが、火曜日からは平常通り。
カフェにも今まで通り人が集まっていて、日本の報道には違和感を覚えるとの事。

ボージョレ解禁は、広場に追悼のロウソクを灯し行われ、ロワール川では、恒例の川ます釣りのコンテスト。

でも、善良なアラブの人達が暴漢に遭い、画廊近くのアラブカフェのオーナーはご近所に頭を下げ、「私達はテロとは無関係です。」と挨拶回り。

こちらではアラブ系、アフリカ系の名前だとマクドナルドのバイトも撥ねられる。未来のない若者がイスラム国へと流れてる。

2015年11月25日水曜日

癩王のテラス_三島由紀夫

今年は、三島由紀夫生誕90年、没後45年、何かと数字の綺麗な方ですね。
1125日は晴れる事が多いそうなのですが、今日は冷たい雨でした。

こちらは「癩王のテラス」
三島由紀夫最後の戯曲です。

1965年に「暁の寺」の取材でタイを訪れた際に、カンボジアのアンコール・トムも見学し、この戯曲の構想が成ったそうです。
実際には、困難だと思われた上演が決まった1969年に執筆されています。

司修さんの装幀が素敵ですね。

美しい肉体を持ったカンボジア王が、癩に犯され、その肉体が崩壊していくに従って、建設中の寺院バイヨンは完成に近づいてゆきます。
緻密でスピログラフのような美しさの「サド公爵夫人」などと比して、この作品はなかなか大胆で、離れ業ともいえるような展開も駆使されています。


三島由紀夫、書簡の中で、自身の「バイヨン」は「豊穣の海」である事を綴っています。

この戯曲、来年3月に宮本亜門さん演出で、上演される事が決まりました。
「癩王のテラス」の文庫本は廃刊になっており、現在、古書か全集でしか読めません。
すごい戯曲だと思いますので、これを機に復刊してくれると良いですね。


3幕第2場 癩王の「肉体」と「精神」の対話

精神 澄みやかさと鋭さと、この世の果て、この世の底をのぞく力、それがバイヨンを建てる力だった。肉体にはそんな力はあるまい。おまへは肉の檻にとらはれた奴隷にすぎぬ。

肉体 まるでおまへのはうが俺より自由だとでも言ひたげだな。走れないから自由、飛べないから自由。歌へないから自由、笑へないから、戦へないから自由だとでも言ひたげだな。

精神 私は千年の時間を走る。おまへは空間の中を走るにすぎない。


肉体 空間の中には光りがある。花々が咲き、蜜蜂が唸つてゐる。ある美しい夏の午後は永遠だ。それに比べれば、おまへが時間と呼ぶものは、湿った暗い一筋の地下道なのだ。

三島由紀夫 「癩王のテラス

関連記事:「市ヶ谷駐屯地跡

2015年11月21日土曜日

小河泰帆個展

小河泰帆さんから、展覧会のご案内をいただきました。


2015年11月19日木曜日

small windows with candle

今日はボージョレヌーボー到着の日
早割予約をしていましたので、これから取りに行ってきます。

Yasukuni Mai ゆう画廊 2015 Candle Night

2015年11月17日火曜日

荻野美保子展

荻野美保子さんから展覧会のご案内をいただきました。



2015年11月16日月曜日

Paris 13.Novembre

パリで亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。

Paris  2014


今回の襲撃現場は、サンドニの競技場以外、パリ11区で、主に、レ・ピュブリックとナシオンという広場を結ぶヴォルテール通り周辺です。
私がお世話になっている画廊は、このヴォルテール通りから少し入ったところです。
画廊から一番近くの現場、カフェ「ラ・ベルエキップ」は、200メートルも離れていません。
画廊の方とはすぐ連絡が付き、無事を確認し、メールも送受信できました。
この日は、フランスがシリア空爆をしてから、最初の13日の金曜日であったので、悪い予感がしていたそうです。

Paris  2014

パリは厳戒態勢にあったとされていますが、カフェは通りに面して開放されていますし、コンサートホール「バタクラン」も、公共施設のような手荷物検査の行われないところだったそうです。
襲撃による帰宅困難者は近くの民家に宿泊、「悲劇が起きたとき時、フランス人の結束は強い」とのこと。
14日には、公共交通機関は通常通り、お店なども現場付近以外通常通りの営業。
日本で一部報道されているような、外出禁止令などはないそうです。
そして、メールの最後はこのような言葉でした。
「この1週間ほどで、パリは又、何事もなかった様になるでしょう。フランスは昔から外部の攻撃を受けていて即座に再生する能力を持っています。」

Sainte-Chapelle_Saint-Germain-en-Laye 2014

Toutes mes condoléances.

2015年11月13日金曜日

のぞかれていたこむらさき

small windows Yasukuni Mai  2015

ここでのぞかれていた小紫、こんなになりました。
ひょろっとしていますが、だんだん木になってきます。
Callicarpa dichotoma Callicarpa クマズラ科 ムラサキシキブ属

なんとなく、来年のパリの展覧会の準備をしていいますが、やっぱり、この小さい植物の展示がしたいと思ってます。
small windows Yasukuni Mai  2015

フランスの方達にものぞいていただきたいなあ。
どうすればいいかな?

2015年11月12日木曜日

ゆず

「いただきものシリーズ」 ゆずです。
小ぶり、できれいな色のゆずですね。


2015年11月11日水曜日

秘密の花壇_苗

秘密の花壇に苗を植えました。

「ルピナス」です。

「矢車草」です。

「ネモフィラ」です。

「ビオラ」です。

花が咲くのも楽しみですが、苗もかわいい!

2015年11月9日月曜日

「アーティスト症候群」_大野左紀子

Yomodaliteさんの「読書メモ」を読んでいて、「アート・ヒステリー」がちょっと気になり、(「黒いアテナ」も気になるけど・・)でも新刊本は高いので、同じ作者の文庫本になっている「アーティスト症候群」を読んでみました。
数年前に話題になった本ですが、これまで読んでいませんでした。

「アーティスト症候群」 大野左紀子著 河出文庫

この本の前半は、とにかくアーティストと名乗る人達に怒っています。
読み始めは、いやいや、そんなに怒らなくてもと思うのですが、読み進めているうちに、この作者はとても真摯に現象と向き合ってるんだなあ、と思い始めます。
芸術が、アートと呼ばれるようになった事、アーティストという言葉が出来た事で、いろんな分野にアーティストが噴出する、そういう事をとても真面目に検証します。
芸能人アーティストにも、厳しい指摘が入ります。
作者自身も書いているように、それ、さすがに怒られない?と思う部分もあるのですが、
それぞれの芸能人アーティストの作品や活動を調べながら読んでいますと、書かれている事は正確だし、なるほどと思う解釈です。
ん?これは愛?
作者の作品や、「アーティスト」に対する論考は、それらをじっくり見ないと書けないものです。
いじわるな事も書かれていますが、適当な事は書かれていません。

後半は、作者もアーティストであった事、そしてアーティストである事をやめるにいたった事を辿ってゆきます。
この部分については、共感できる事は少ないのですが、納得できる行程です。
そして、自分の思考の表現法として、書くという事を選択します。
向かうべき対象は、女性という「性」

この作者に「アーティスト」を辞めさせたものは、「アーティスト」「アート」という言葉なのではないかなあ、となんとなく思うのでした。

2015年11月6日金曜日

ラゴディアハスタータ_with plants

今年の6月の個展で展示した「ラゴディアハスタータ」
Yasukuni Mai     Point ⇄ Line with Rhagodia hastata

持って帰る時に枝を折ってしまいました。
けれど、そのまま元気に育っています。
アカザ科(ヒユ科)エイナディア属 Rhagodia hastata

「ラゴディアハスタータ」はオーストラリア原産で、ソルトブッシュとも呼ばれる塩分への耐性が強い植物です。
寒くなると、かわいらしいピンクに紅葉します。


2015年11月4日水曜日

ねこすぎ店

近藤直子さんから「ねこすぎ店」のご案内いただきました。
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2015年11月2日月曜日

with plants

昨年展示したものの上で、多肉植物が育っています。

パリの画廊の方が、生き物付き作品を気に入って下さったのですが、多分、持ち込みが難しい・・。

Yasukuni Mai  with plants  2015

Yasukuni Mai  with plants  2015

半年くらい滞在できれば、フランスの植物を育てられるのですけどね。
夢のような話です。