開会式の話の続きですけど、
布袋さんの乗っていたデコトラ、装飾は伊藤若冲でしたね。
象が見えたので、「鳥獣花木図屏風」かと思ったのですが、後でよく見ると、つり目の方の 「樹花鳥獣図屏風」でしたね。
伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」伊藤若冲展図録より
どちらも升目描きという描法です。
ずっと、若冲はどこで象と出会ったのだろうと、不思議に思っておりました。
何かの絵から、画いたとな思えないですしね。
伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」部分
ちょっと、調べてみますと、確かではないのですが、徳川吉宗がベトナムから購入した「広南従四位白象」を、若冲は京都で見たのではないかという説がありますね。
私も、勝手にそうではないかと思います。
「広南従四位白象」が京都を訪れた時は、若冲は14歳ぐらいで、升目描きの屏風絵は70歳以降の作品といわれてますので、若冲の中にはその時の映像がこんなに生き生きと残っていたのだと驚きます。
「広南従四位白象」は、ベトナムから長崎に着いて、そこから歩いて江戸まで行ったのですね。
そして、この立派な名前は、京都で天皇と謁見するため、位階と称号が与えられたそうです。
未踏の島国を、何日間も、1000㎞を超える距離を黙々と歩いている姿を思うと、称号や位などでは足りないように思います。
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