展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

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2019年1月15日-28日

2012年3月31日土曜日

灘のけんか祭り


灘の男」の本文中にもその記述がありますが、この灘地方、「灘のけんか祭り」で有名です。

「松原屋台」 姫路駅構内

私は、人が共同体を形成して暮らしていく中で、「祭り」は必須不可欠だと思っております。
「灘のけんか祭り」もまさにそんなお祭りです。

傾いていてすみません・・。クリックで大きくなります。

それぞれの村で色が違う紙垂棒の生命力溢れる動きも美しく、太鼓の音、人々のかけ声すべてが、波の満ち引きや、鼓動と呼応して、抑えがたい高揚感があります。


2012年3月30日金曜日

灘の男


作者の車谷長吉さんは、私の地元兵庫県姫路市出身です。
といっても、旧姫路市ではなく、現在の姫路市飾磨区かつての飾磨市です。
この飾磨区や、「灘の男」の舞台となっている白浜町は、姫路市の海沿いに位置し、姫路城を中心とした旧市内とは、また違った雰囲気です。

そして、この小説では、そんな「灘」の気風溢れる2人の伝説的人物が描かれています。

「灘の男」車谷長吉 文春文庫

播州弁そのままの語り口で描かれたこの物語、私などには耳に馴染んだ響きですが、それ以外の土地の方達にはどのように響くのでしょうか。

製鎖工業を営む主人公が、スウェーデンに溶接装置を買い付けに行った場面です。

「そのスウェーデンに行った時な、こっちはスウェーデン語分からへんやろ。重太郎はんは五尺そこそこの小男やのに、向こうの社長、六尺を超える大男を、やあッ言うて、いきなり抱き上げたんや。ほんなら向こうの白人もびっくりして、そいで言葉なんか分からんでも、おたがい信頼感を持ったわけや。」
「灘の男」-車谷長吉

2012年3月29日木曜日

サン・フォン伯爵夫人 麻実れい


今回の「サド侯爵夫人」で感動した事の一つに、サン・フォン役を演じた麻実れいさんの姿があります。

サン・フォン伯爵夫人 麻美れい

私、麻実れいさんの舞台を観るのが、かれこれ40年近くも前の、宝塚「ベルサイユのばら」以来だったんですね。
それが、宝塚時代にも増して素敵で、あのアンドレのかっこ良さも彷彿とさせてながら、悪徳の女性を見事に表現しておられました。
本当に美しく、すばらしい存在感で、登場されると、舞台の色が変わるようです。
台詞についても、既に闘いを終えて、次のステージにあると感じます。
1990年には、ルネ役も演じてらっしゃるので、今度は是非モントルイユ夫人も観てみたいなあと思っています。

以前に、三島の戯曲は女性にいじわるだというような事を書きましたけれど、宝塚の元男役の方はそのいじわるが通じ辛いのかもしれないなあ、と思いました

2012年3月28日水曜日

サド侯爵夫人


「サド侯爵夫人」世田谷パブリックシアター

「そう、『サド侯爵夫人』という戯曲を上演するためには、三島由紀夫の言葉と徹底的に闘うことが必須なのだ。
(中略)
そんな三島の言葉と取り組むために、私が狂言師として身につけてきた言葉の使い方、古典芸能の『語り』の技術が有効に使えると確信を持てたことは、大きな収穫だと思っている。」
                                    -「サド侯爵夫人パンフレット」 野村萬斎

この言葉通り、舞台上で三島由紀夫の言葉が燦然と輝くような舞台でした。
野村萬斎さんの台詞への深い理解と、きめ細かい演出を感じるすばらしいお芝居でした。
三島由紀夫も古典芸能を愛した人でしたので、通じるものがあるのですね。


ルネ サド侯爵夫人 蒼井優

蒼井優さんのひたむきな演技も心地よく、そういう意味では、この闘いに負けなかったのではないでしょうか。
パンフレットの中で、「普段の自分がどれほど簡易な言葉で喋っているか思い知らされるほど凝ったことば」と書かれていますが、この素直な言葉と同様、まっすぐに伝わってくる演技でした。

蒼井優さん、テレビや、映画で観る印象とは違っていまして、この方、舞台の方がずっと映えるのではないかと思いました。



2012年3月26日月曜日

1970年代 なかよし


子供の頃から、漫画が大好きで・・。
正しい少年少女向けの本は、どうも肌に合わず、漫画ばっかり読んでいました。

実家にその当時の漫画雑誌を置いていたのですが、今回、京都国際マンガミュージアムに所蔵していただける事になりました。

こちらは、持っていた中で一番古い年の「なかよし」です。

「なかよし」1972年12月号

なんだか、眺めていると本当に懐かしく、当時のわくわくが甦ってきて、離れ難くなったりするのですが、ちゃんと管理していただいて、多くの方に見ていただける方が良いですね。

これまで保管できた環境と、搬送にご協力いただい方達に本当に感謝です。

また、突然のお願いにもかかわらず、快く所蔵に応じて下さいました京都国際マンガミュージアムのご担当者様、本当にどうもありがとうございました。

粗大ゴミから、貴重な資料になりました。


「なかよし」1975年8月号

「あなたは望派 キャンディ派」なんて書いてありますが、このころ、いがらしゆみこさんの「キャンディ・キャンディ」と、里中満智子さんの「スポットライト」が人気を二分していたようですね。
表紙もこれらの作品の登場人物のものが多いです。
「キャンディ・キャンディ」は言わずと知れた古典的名作ですし、「スポットライト」も、少女漫画的な夢の部分と、大人世界のリアリティと両方持ち合わせていて、とてもおもしろい漫画でした。
私は、どちらかと言えば望派だったかな

「なかよし」1975年7月号 

最初にご紹介したのが1972年、後の2冊は1975年発行のものです。
比べてみますと、絵のトーンや、主人公たちのファッションも随分変わっています。
値段も年々高くなっています。
日本がどんどん変貌を遂げている時代だったのですね。

これを機にに「漫画」のタグを作ることにしました。 


2012年3月24日土曜日

2012年3月22日木曜日

ウチョウラン


昨年の夏、楽しませていただいた「ウチョウラン」
冬の間は休眠期で、月に一度くらい、思い出した時に水をあげていました。
先日来、まだまだ寒いですが、なんとなく土の香りが春めいてきましたので、少し頻繁にたっぷり水をあげていますと、こんな芽がでてきました。


元気に育てば、6月頃には花を咲かせてくれるはずですが・・。

ウチョウラン_2」に続く

2012年3月21日水曜日

DENON DP-200USB USB録音


先日ご紹介した「DENON DP-200USB」でUSB録音してみました。
実は、購入以来何度か挑戦してみたのですが、うまく行かずDENONのお客様相談センターでご助言いただいたりして、やっと成功しました。
アナログ音源をMP3ファイルに変換でき、「iTunes」でも「x-アプリ」でも開く事ができました。
また附属の「Trans Music Manager」を使うと、各曲の分割も簡単にできました。


うまく行かなかった原因を振り返ってみますと・・。

最初に使ったUSBメモリが、数年前のもので、512MBだったから?
新しく4Gのものを買って試してみると、うまく行きました。
お客様相談センターによると、あまり大容量でも良くないらしく、2G4G推奨との事でした。

もう1点は、まずUSBメモリを端子に挿しますと、USB表示が緑色に点灯します。
その次にRECボタンを押します。
このボタンが、他のボタンのように深く押せないので不安になりますが、これはその状態で良いそうです。
RECボタンを押すと、録音表示が赤色に点灯しますが、この状態ではまだ録音が可能ではありません。
しばらく待ちますと、点灯が点滅に変わります。この間少し時間がかかります。
点滅状態になってから、STARTボタンを押しますと、USB録音ができます。
点滅になる前に、STARTボタンを押してしまうと録音できません。
これは、「取扱説明書」をよく読むと、ちゃんと書いてあるのですけどね・・。

2012年3月20日火曜日

LE CLAVECIN ET SON HISTOIRE


レコードが聴けるようになって最初に聴いたのが、これです。

「クラブサンとその歴史」という事で、1600年頃から1900年代にかけての、チェンバロの楽器そのものに焦点を当てたレコードです。
蛇足かもしれませんが・・、クラブサンはフランス語、チェンバロはドイツ語、ハープシコードが英語です。
正確には、クラブサンは楽器の前がハープ状になったもの、ピアノでいうとグランドピアノのような形体のもので、すこし簡易ものは、スピネットと呼ばれるようです。
このレコードでは、どちらも紹介されています。

1900年代以外の楽器は、この録音のために演奏できる状態にし、それぞれの楽器に適した楽曲を選曲したとの事です。こういう風に書くと、なんだかしかめっ面をして聴かなくてはいけないようですが、そんなことは全くなく、音楽としてとても楽しめます。
クラブサンが、その容姿のままに、鍵盤楽器と弦楽器の美しさを併せ持ったすばらしい楽器であると教えられました。

このレコードあまりにすばらしいので、CDになっていないのか調べてみますと、2003年と2008年にCDとして再販されているようです。

楽器の写真も美しく、解説も興味深いもので、とても価値ある1枚だと思います。

2012年3月17日土曜日

2004年 作品

植物から採った色素で画いています。
インクのような華やかな色ではないですが、ものとしての力がすごいです。
Yasukuni Mai PointLine 2004 紙・土・植物抽出物 

Yasukuni Mai PointLine 2004 紙・土・植物抽出物 

2012年3月14日水曜日

孫寧水彩画展

孫寧さんには中国寧波での展覧会の際、大変お世話になりました。
とても穏やかで、細かい気配りして下り、すばらしいお人柄の方でした。
中国で作品も見せていただきましたが、お人柄通りの素敵な水彩画です。
こちらの案内では、花の絵が多く紹介されていますが、風景画もすばらしく、静謐という表現がぴったりの空間が表現されています。

横浜の吉田町画廊と、銀座のゆう画廊で水彩画展が開催されます。


2012年3月12日月曜日

What More Can I Give

Dancing the Dream  Michael Jackson

What more can I give」は、1990年にマイケル・ジャクソンがネルソン・マンデラ大統領と会談した際に発想を得、その後、2001年の同時多発テロを受けレコーディングされました。
いろいろな背景があり、現在までCDリリースはされていません。

前に「All in Your Name」という曲の日本語訳をご紹介したときもそうですが、
なんだか日本語にすると、するすると大切な意味が抜け落ちてゆくようです。

それを感じていただくための材料として、以下の訳詞も読んでいただければ幸いです。

原文の歌詞はこちらです。



What More Can I Give
                           Michael Jackson

私たちが立ち上がる前に 一体何人の人々が死んでいかなくてはいけないのだろう
私たちが出来得るすべてを行う前に どれだけの子供たちが泣かなくてはいけないのだろう
ひとつの命を救うために出来ることは その愛を送り届けることだけだとしたら・・

私たちは一体幾度顔をそむけ 見えない振りをしてきたのだろう
例えば 私たちの傷ついた地球を癒すという事
私たちは一つの世界の家族だから
ただ祈りを届けることで
何かを感じることができる
誰かを癒すことができる
私には与え得る何があるのだろう
(私には一体何ができるのか 教えて下さい)
私には与え得る何があるのだろう
あなたを愛すること 導くこと
あなたを抱きしめること 必要とすること
もっと私にできることは何だろう
(もっと私にできることは何だろう)

兄弟から兄弟へ、恐怖は捨て去り 手を差し伸べ 神との契約を築こう
私たちの心の内に愛があることを示し、救いを取り戻そう
ただ愛を送り届けるということが癒しの力を持っている
さあ すべてを与えよう

私には与え得る何があるのだろう
(それはそんなにたくさんでなくてもいい、ほんの少しだけで)
私には与え得る何があるのだろう
(すべての人がその一部になるべきなんだ)
あなたを愛すること 導くこと
あなたを抱きしめること 必要とすること
もっと私にできることは何だろう

その言葉を口にすれば、そしてあなたのために何かを捨て去る事ができれば
ただ私の名を呼べば、私はあなたの友人だから
それなのにどうして 彼らはこんな憎しみや残酷な事を私たちに教え続けるの?
私たちは もう一度 何度でも何度でも 与えなければ

私には与え得る何があるのだろう
(私たちは もう一度 何度でも何度でも 与えなければ)
私には与え得る何があるのだろう
(おお我が神よ 我が神よ)
あなたを愛すること 導くこと
あなたを抱きしめること 必要とすること
もっと私にできることは何だろう

私には与え得る何があるのだろう
私には与え得る何があるのだろう
(あなたに与えること あなたに与えること)
あなたを愛すること 導くこと
あなたを抱きしめること 必要とすること
もっと私にできることは何だろう


(訳 安國麻衣)


2012年3月10日土曜日

2010年 作品

2010年の作品です。
15㎝×15㎝ くらいの手のひらサイズです。
 Yasukuni Mai   PointLine 2010 白色セメント・粘土


Yasukuni Mai   PointLine 2010 白色セメント・粘土

2012年3月8日木曜日

DENON DP-200USB


アナログ盤を聴くために、こちらを購入しました。

DENONレコードプレーヤーDP-200USB
このプレーヤー、USB端子があり、ここにメモリを挿してレコードを再生すると、録音されMP3等のデジタルファイルに変換が可能、とういう優れものです。
この機能のあるプレーヤーは何機種もないので、迷わずこれを選択しました。

PHONOイコライザー内蔵で、ON,OFF設定ができます。
ON設定にすれば、ミニコンポやラジカセでも再生可能という事です。
我が家の場合、OFF設定でこの古いONKYOのアンプのPHONO端子に接続。

なんとも、いとも簡単に、数十年ぶりにアナログ盤を聴く事ができました。
比較できる記憶が既にないのか、選んだレコードが良かったのかもしれませんが、音質も操作性もとても満足ゆくものでした。

レコードは確保したものの、30年以上手つかずのものもあり、聴く事ができるのか少し不安でしたが、全く問題ありませんでした。

そして、ヘッドホンや、携帯音楽機器で聴くと、デジタル音源の良さが際立つのかもしれませんが、スピーカーで聴く限り、やはり、レコードの音が好きだなあと思ってしまいました。

今、レコードで楽しんでしまってますので、まだデータ変換していませんが、こちらについても、うまくいったらご報告しますね。






2012年3月7日水曜日

レコード

「レコード」という言葉さえほとんど死語かもしれませんが・・。
実家にあったレコードを持ってきました。
私が購入したものもありますが、ほとんどが父の所蔵していたものです。
また、少しずつご紹介させていただきますね。

取りあえず今は、廃棄処分にならずにここまで持って来られて良かったあ、という思いでいっぱいです。

2012年3月6日火曜日

変人偏屈列伝

先日「ニコラ・テスラ」について、文献が少ない・・と書きましたが、たまたま我が家にこの本がありました。

「変人偏屈列伝」 荒木飛呂彦 鬼窪浩久

変人偏屈な人は・・
①その行為が人々に「希望」と「安心」を与える魅力がなくてはならない
②その行為を一生やり続けなくてはならない。
③敵に勝利している
という3つの高いハードルがあり、その厳正な選考のため、紹介されている人々はすべてとても刺激的で魅力的です。

「ニコラ・テスラ」 原作・構成 荒木飛呂彦 作画 鬼窪浩久・藤井伸幸


そしてその変人偏屈の一人目に選ばれたのが、テスラでした。
「地球でも真っぷたつにできる」と豪語するステラが、晩年1羽の鳩と静かに語らう様子が印象的に描かれています。