久しぶりに、レコードをご紹介します。
12月ですしね。こんな感じのものを。
「ARCHIV FESTIVAL」
こちら、アーカイブっぽいですが、ドイツ語でアルヒーフと読むそうです。
クラシックの老舗レーベルグラモフォンの、所有する古楽専門のレーベルだそうです。
このレコード、「フェスティバル」となっていますが、どうフェスティバルなのか、どういう意図で編集されているのか、何も解説がないのですが、このラインナップで納得です。
「ARCHIV FESTIVAL」
12月とはいえ、グレゴリオ聖歌ばっかりですと、敬虔な気持ちになりすぎるぞっという時にも、こちらはどんどん時代が進んで、モーツアルトまできますので、楽しく聴けます。
かなりバラエティに富んでいるのですが、違和感なく聴けるのはさすがの編集です。
冒頭、教会の鐘の音で始り、これが、なんとも心引きつける音で、鐘の音好きの私は、もう、しっかり掴まれてしまいます。
ベツレヘムにある「キリスト生誕教会」の鐘の音だそうです。
それに続く「コプト聖歌」への流れもすばらしいです。
コプト聖歌については、まだ研究が進んでいないそうなのですが、グレゴリア聖歌よりも古く、エジプトで発展したものとされています。
男声のユニゾンで、トライアングルの音などが入ります。
「ARCHIV FESTIVAL」
解説は、古楽研究で有名な服部孝三によるもので、今読みますと、かなり自由な感じで・・。
でもちょっと面白いので、突っ込みと、お怒りが飛んで来そうな冒頭の文章をご紹介しておきます。
「アルヒーフ・レコードも、最近は少しずつ変わってきた。ジャケットにも、折々に色刷りの絵が入って、見た目にも楽しい。しかし、基調はどこまでも、品の良いグレーの一色である。
アルヒーフのオールド・ファンである私は、どうかアルヒーフが、いまの薄化粧のままであって欲しいと願っている。この品の良さは、ヨーロッパの伝統と感覚から来る物で、アメリカ風のけばけばしさに毒された今の日本では、非常に希少な価値にさえ思ってくる。知性と内面からにじみ出る美しさを誇る女性は、けっして厚化粧はしないものだが、レコードの場合もそうである。」
-服部幸三
お化粧の件は別にしまして、ワインのラベルがモノトーンのシャトーの絵柄が美しいのと同様に、グレー基調のジャケットが良いというのは、私もなんとなく同感です。
残念ながら、現在こちら、中古レコードでしか手に入らないようですね。
なかなか素敵な一枚だと思うのですが・・。
古い音楽は最初にこれでした。聖歌とかテレプシコーレに衝撃受けましてねえ。音階がいつも聞いているのと全然違う。で、イムジチの四季をかってきて、これがまるで普通のポピュラーソングなんでもうがっかり。(あの辺はタルティーニとかDスカルラティの方が好みです。四季じゃなくてまずその辺を聞けばまた違ったのかなと。)
返信削除古い音楽は最初にこれでした。聖歌とかテレプシコーレに衝撃受けましてねえ。音階がいつも聞いているのと全然違う。で、イムジチの四季をかってきて、これがまるで普通のポピュラーソングなんでもうがっかり。(あの辺はタルティーニとかDスカルラティの方が好みです。四季じゃなくてまずその辺を聞けばまた違ったのかなと。)
返信削除gkrsnamaさま コメントありがとうございます!
返信削除このレコードは、とても興味深く、素敵で大好きです。
>普通のポピュラーソング
(笑)イムジチのバロック音楽を普及させた功績は大きいですよね。
Dスカルラティ好きです!
過去記事です。よろしければご覧下さい。
http://yasukuni0423.blogspot.jp/2013/02/horowitzscarlatti_4.html