小磯良平 「坐る女」 サンギン 1959年
小磯良平は美しい女性像をたくさん描きました。
晩年まで、女性のデッサンは欠かさなかったそうです。
「サンギン」は紅殻色のコンテのことです。
小磯良平 「坐る女」 サンギン 1957年
父から聞いたエピソードで、心に残っているものがあります。
父が画塾に在籍している時から、裸婦デッサンは行われていたそうですが、ある時、父が小磯良平に呼ばれ、 「モデルの某さんの足がいつも汚れているから、安國君から言ってもらえないか」とたのまれたそうです。
なるべくモデルの女性を傷つけないよう、一番年少の父に頼まれたようです。
そういう優しさの感じられる素描ですね。
「小磯良平素描集」 朝日新聞社 1980年発行
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