展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2026年2月13日金曜日

サド侯爵夫人_宮本亜門

紀伊國屋サザンシアター

久しぶりの観劇、「サド侯爵夫人」観てきました。
私、「サド侯爵」の舞台は4公演目です。
最初がアトリエ・ダンカン主催、篠井英介さんの公演
「ミシマダブル」東山紀之さん
野村萬斎さん演出、蒼井優さんの公演。
そして、今回は宮本亜門さんの演出
宮本亜門さんの公演は「ライ王のテラス」に続き2作目です。

三島の戯曲というと、その言葉に焦点を当てる場合が多いのですが、宮本亜門さんの演出は「肉体」です。
「ライ王のテラス」も、肉体と精神の対話が見せ場でした。

東出昌大 パンフレットより

サンフォン伯爵を演じた東出昌大さんは、これまでも三島作品への関わりが多く、造詣も深いので、サンフォンを演じている高揚感が伝わってきます。
そして、今回の舞台、衣装もロココ調ではなく斬新で素敵でした。
サンフォンの衣装は、1幕は脚出し、2幕は胸出しで背徳感ありますね。
東出さんは憂国の武山も演じていて、この時も男性的な肉体美を披露してくれました。
それがですね、今回はなんか女性的な丸みを感じるんですね。
本来の性である男性、女性感、そこに背徳が乗っかってきてます。

大鶴佐助 パンフレットより

シミアーヌ男爵婦人は大鶴佐助さん、もう、この方の台詞、本当にすばらしい。
シミアーヌの敬虔な信仰心の陰の欺瞞が、台詞だけからも伝わってきます。
唐十郎の息子さんですが、まさに演劇の申し子。

三浦涼介 パンフレットより

そして、特異な存在感を放っていた三浦涼介さん、亜門さんから空気を変えるというミッションがあったそうなのですが、まさに、大人貴族の会話が続くなか、アンヌが出てくると、原宿感が・・。
アンヌの衣装も素敵で、マイクロミニスカート。
180センチもある方なのですが、舞台上では華奢な少女のようです。

首藤康之 パンフレットより

シャルロットは、首藤康之さん、モーリス・ベジャールが三島を題材として創作したバレエ「M」にも出演されたバレエダンサーです。
多彩な身体表現が可能なのに、今回の役は黒い棒のように登場するのです。
ただ、この黒い棒が実に雄弁で・・。唯一平民のシャルロットですが、
いろいろな感情を言葉にも行動にも表さず存在しています。

加藤雅也 パンフレットより

モントルユ、加藤雅也さんは衣装も古典的なドレス。
プロポーションが素晴らしく、とても貴族的、女性的な佇まい。
ですが、がっちりした体格の他の出演者の方たちも、両性を携えているのではないかと思わせますが、モントルユは、お芝居が進むにつれて、男性になっていくんですねえ
モントルユに課せられた「法、道徳、秩序」がそうさせるのでしょうか。

成宮 寛貴 パンフレットより

ルネを演じた成宮 寛貴さん、久しぶりに拝見するのが、生の舞台って嬉しいですね。
成宮さんは、デビューが亜門さんの舞台という事で、絶対的な信頼関係と、今、舞台に立っている喜びが伝わってきました。

今回の演出では、幕間なし、三幕暗転のみで進みました。
舞台上も装飾は少ないのですが、円形に設定されています。
そして、各幕終わりはその円上を登場人物がぐるぐる回ります。

この演出は、「サド侯爵夫人」の「跋」に書かれている「惑星の運行のように、交錯しつつ廻転してゆかねばならなかった」という三島の言葉を体現したものですね。

サド侯爵を読むたびに彷彿とするスピログラフのようで、私にも、とても嬉しく、腑に落ちるものでした。

帰りのエスカレータで、観劇していた方のお話が耳に入りました。
「ねえねえ、これって日本人が書いた話だよね?」
「なんか、翻訳劇みたいな台詞だったんだけど・・。」
この声が三島に届いていたなら、随分と喜ばれたのでは、、と聞いていました。

アトリエ・ダンカンの公演の時は、まだこのブログを始めていませんでしたが、それ以降のものは記事があったので、ちょっと見返してみました。
私、ひどい・・。
一体、何目線で書いてるんでしょうね。














 

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