展覧会のお知らせ

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2019年1月15日-28日

2013年2月6日水曜日

鹿鳴館_市川團十郎


2008年、新派120周年の記念公演、「鹿鳴館」です。

「鹿鳴館」 新派 2008年

戯曲「鹿鳴館」は三島由紀夫によって書かれ、1956年、文学座、杉村春子主演により初演されました。
その後1962年、新派、初代水谷八重子によって演じられました。

三島は、文学座の「鹿鳴館」を銅版画、新派のものを錦絵と表したそうです。

「新派百二十年」 2008年

この公演の客演が、「歌舞伎と新派は兄弟みたいなものだと思っています」と語る「旧派」歌舞伎の市川團十郎でした。

三島戯曲を演じる方達が、よく「三島の言葉との戦い」という表現をされます。
その戦いを戦い抜いた方もいれば、その戦いに負けた方も見てきました。

市川團十郎 「新派百二十年」 2008年

市川團十郎演じる影山伯爵は、端から、その戦いの意識がないのです。
「三島由紀夫」も「壮麗な修辞」や「格調高い表現」も、ものともしない台詞回しで、
言葉から意味が消えて、様式だけが伝わってくるようでした。
このように発せられる三島の台詞を聴くのは初めてでしたので、何か別次元のもの触れたようで、半ば唖然と見入ってしまいました。

「新派百二十年」 2008年

市川團十郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。


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