展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2015年10月13日火曜日

黒蜥蜴_美輪明宏

 少し前ですが、美輪明宏さんの「黒蜥蜴」観てきました。
三島由紀夫戯曲のお芝居は観るようにしているのですが、こちらに関しては、「三島の」ではなく、「美輪明宏の」「黒蜥蜴」という感じです。


ぴかぴかして、上手く撮れないのでへんな角度ですみません

このお芝居は、2008年にも観ました。
三輪さん以外のほとんどの配役は代わっているのですが、お芝居全体のイメージは変わらないですね。
明智小五郎役は、前回、雨宮潤一を演じた木村彰吾さん、雨宮潤一役は中島歩さん、お二人とも「花子とアン」で重要な役所を演じられてましたね。


三島戯曲を演じる際、よく、「三島由紀夫の壮麗な台詞との戦い」的な、かなりの臨戦体制で臨まれる役者さんが多いですが、美輪さんの場合、全くそういう事を感じないです。
寺山修司の「毛皮のマリー」を演じるのを観て、三島は「黒蜥蜴」を演じて欲しいと、美輪さんを説得します。

「君は、せっけん箱か歯ブラシを使うように、日常的にあの寺山のレトリックだらけの台詞がやすやすと喋れる。(三島由紀夫 黒蜥蜴2015 パンフレットより)」

まさに、三島戯曲についても、この通りです。

なぜ、美輪さんの台詞は謡うようでありながら、ものすごーく頑張って力を入れて演じている言葉より、説得力があるのだろうと思っていましたが、こんな理由もあったんですね。

「三島さんの芝居をやるうえで、もうひとつ大事なのは発声なんです。昔は『江戸語』というのがありまして、清元とか長唄みたいな発声なんです。今の若い人は、鼻濁音を発声しませんが、『これまっつぐ行きますとね、こういうのがありますのさ』という感じで言うんですね。三島さんの芝居というのは、そういった江戸風山手言葉を前提にして書かれているんです。だから、そこがわからないと、三島さんがお書きになっている台詞は表現でき難いんですよ。(美輪明宏 黒蜥蜴2015 パンフレットより)」

ほー、なるほど。
ここは実演されてるところを、聞いてみたいですね。
江戸風山手言葉が思い浮かびませんが、美輪さんの台詞がすーっと伝わってくるのは確かです。



2 件のコメント:

  1. えっ...(驚)
    美輪明宏さんって、丸山明宏さんじゃなくて。
    そっ、それで明智小五郎は天知茂で...
    みっちは、それ以降のことは知りません。(爆)

    「三輪」さんとは、「三島+美輪」さんのことですかぁ?

    返信削除
  2. 天知茂さん、個性的で印象の強い俳優さんでしたよね。
    大雪山系を縦走して、降りてきた山小屋に敷いてあった新聞に、訃報が掲載されていた事を思い出してしまいました。

    >「三輪」さんとは、「三島+美輪」さんのことですかぁ?
    そんな難しい事ではありません・・・。
    「三島」と「美輪」とか、たくさん打ってると変換がおかしくなってしまいました(笑)

    返信削除