三島由紀夫戯曲のお芝居は観るようにしているのですが、こちらに関しては、「三島の」ではなく、「美輪明宏の」「黒蜥蜴」という感じです。
ぴかぴかして、上手く撮れないのでへんな角度ですみません
三輪さん以外のほとんどの配役は代わっているのですが、お芝居全体のイメージは変わらないですね。
明智小五郎役は、前回、雨宮潤一を演じた木村彰吾さん、雨宮潤一役は中島歩さん、お二人とも「花子とアン」で重要な役所を演じられてましたね。
三島戯曲を演じる際、よく、「三島由紀夫の壮麗な台詞との戦い」的な、かなりの臨戦体制で臨まれる役者さんが多いですが、美輪さんの場合、全くそういう事を感じないです。
寺山修司の「毛皮のマリー」を演じるのを観て、三島は「黒蜥蜴」を演じて欲しいと、美輪さんを説得します。
「君は、せっけん箱か歯ブラシを使うように、日常的にあの寺山のレトリックだらけの台詞がやすやすと喋れる。(三島由紀夫 黒蜥蜴2015 パンフレットより)」
まさに、三島戯曲についても、この通りです。
なぜ、美輪さんの台詞は謡うようでありながら、ものすごーく頑張って力を入れて演じている言葉より、説得力があるのだろうと思っていましたが、こんな理由もあったんですね。
「三島さんの芝居をやるうえで、もうひとつ大事なのは発声なんです。昔は『江戸語』というのがありまして、清元とか長唄みたいな発声なんです。今の若い人は、鼻濁音を発声しませんが、『これまっつぐ行きますとね、こういうのがありますのさ』という感じで言うんですね。三島さんの芝居というのは、そういった江戸風山手言葉を前提にして書かれているんです。だから、そこがわからないと、三島さんがお書きになっている台詞は表現でき難いんですよ。(美輪明宏 黒蜥蜴2015 パンフレットより)」
ほー、なるほど。
ここは実演されてるところを、聞いてみたいですね。
江戸風山手言葉が思い浮かびませんが、美輪さんの台詞がすーっと伝わってくるのは確かです。
えっ...(驚)
返信削除美輪明宏さんって、丸山明宏さんじゃなくて。
そっ、それで明智小五郎は天知茂で...
みっちは、それ以降のことは知りません。(爆)
「三輪」さんとは、「三島+美輪」さんのことですかぁ?
天知茂さん、個性的で印象の強い俳優さんでしたよね。
返信削除大雪山系を縦走して、降りてきた山小屋に敷いてあった新聞に、訃報が掲載されていた事を思い出してしまいました。
>「三輪」さんとは、「三島+美輪」さんのことですかぁ?
そんな難しい事ではありません・・・。
「三島」と「美輪」とか、たくさん打ってると変換がおかしくなってしまいました(笑)