展覧会のお知らせ

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Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2015年10月15日木曜日

黒蜥蜴_演出

「黒蜥蜴」の話が続いてしまいますが・・
最後の「黒蜥蜴」になるというような、言葉もありましたのでね。

この舞台、演出・美術・音楽・衣装、美輪明宏なんです。

「黒蜥蜴」パンフレット 2015

見せ場の一つである生人形が飾られている恐怖美術館の場面について、美輪さんが、
「ルードヴィッヒ王の城の寝室の様に飾ってみたいわねぇ」
と発言したのを聞いた三島由紀夫が、美術も美輪さんに任せる事としたそうです。

三島さん、ルードヴィッヒとワーグナーが大好きだったんですね。
自作の映画「憂国」においても、ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」が使われています。
使われているといいますか、この映画、台詞は一切発せられませんので、音のイメージはこの曲のみです。

ところが、美輪さんはルードヴィッヒは好きなのですが、ワーグナーは三島由紀夫の仏蘭西風の台詞(江戸風山手言葉だったのでは?)には相容れないと思われたそうですね。
「黒蜥蜴」も初演時はワーグナーが使われていたそうですが、美輪さんが音楽も担当するようになってからは、使用しなくなりました。

「黒蜥蜴」パンフレット 2015

 恐怖美術館の場面の舞台はこんな感じです。
かなりルードヴィッヒっぽいですね。
美輪さん的には80%の出来だそうです。
最終幕が上がるとこの舞台が現れ、この柱と柱の間が開き、中に生人形が飾られています。
なかなか衝撃的な場面です。

で、ここで使われていた音楽は、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」。
これも、仏蘭西音楽ではないですけど、確かにこの場面には効果的でした。


衣装や、小道具も細部まで美しく、とにかく、何から何まで、美輪ワールド、やはり、特別な力を持った方だなあと思います。

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