展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2011年12月31日土曜日

境界

今年はなぜか唐突にブログを始めさせていただきました。
訪問していただいた皆様、本当にありがとうございました。
本年の最後に、2011年個展の作品と、個展に向けて書いた短い文章がありますので、ご紹介させて下さい。

Yasukuni Mai 「ゆう画廊」 2011

Yasukuni Mai   PointLine 2011

Yasukuni Mai   PointLine 2011

Yasukuni Mai   「ゆう画廊」 2011



境界

窓から風景を眺めた時に、そのフレームに区切られた視覚と、世界の間には、どれ程の違いがあるのだろう。
空を眺めること、木々を眺める事、庭を眺める事。


時間や空間や、物質や色彩や、あることやないこと、すべての計測態が融合するような場所へ

そして、その窓が光り差す窓でありますように。

All in your NAME,

Rest in Peace,


2011年12月28日水曜日

「小さい絵展」ゆう画廊

毎年恒例の、ゆう画廊「小さい絵展」に参加させていただきます。



在廊予定は未定ですが、おいでいただける方がいらっしゃいましたら、ご一報下さい。

2011年12月27日火曜日

ミシマダブルの幕間に


昨日ご紹介した蜷川公演を観に行った時、ちょっと不思議な事がありました・・。

私、三島戯曲は台詞が言えるくらい読むと、本当におもしろくなると思っていまして、観に行く前は取りあえず読む、行きの電車も読む、幕間もチェックという感じで、ちょっと欲深く観ます。

この時の公演は、「ミシマダブル」と銘打たれて、「サド侯爵夫人」と「わが友ヒットラー」の2タイトルを同時期に上演するのですが、公演そのものは、1本ずつ独立しています。
私は1日に両方観たかったので、午前と午後で2本観る事としました。

午前の1本を観て、パンフレットをもって、午後の台詞チェックをしておりました。

三島由紀夫全集 第24巻 新潮社


ちょうど、文庫本は貸し出し中でしたので、この重くて高い本をかかえて、ベンチで読んでいますと、突然、「午後の部もご覧になるの?」と声をかけられまして、顔を上げると、とても知的で綺麗な女性でした。

その方も午前の部を観て、午後の部もご覧になるとの事、三島作品にもお詳しくいろいろとお話をさせていただいておりますと、突然、「私、一度だけ三島由紀夫さんにお会いした事があるのよ」とおっしゃいました。
学生時代、卒論に三島を選ばれたそうで、指導教官の教授から、今日三島と合うから一緒に行こうとお誘いがあり、同席される事になったそうです。

「三島さんって、当時の世の中のイメージと違ってね、とても、もの静かで、おだやかで優しい方だったのよ」と、
「とても、周りの人に気を遣う方だったみたいですね。」と私が言いますと、
「そうなのよ、とても紳士的でね。」
私は、自分の中のイメージ通りだったので、なんだか嬉しくなりました。

それだけお話になると、「読書のお邪魔をしてごめんなさいね。」と去っていかれました。
まさに、三島小説から抜け出したような女性でした。

好きな作品は「午後の曳航」という事で、ご本人の雰囲気にぴったりです。
私は好きな作品を聞かれ「太陽と鉄」と答えてしまって、ちょっと絶句されてしまい、
なんて、空気の読めない人間だろうと、その後、反省ひとしきりです。
「鏡子の家」くらいにしておけば良かったなあ。

「鏡子の家-1」三島由紀夫 昭和34年新潮社版

「鏡子の家-2」三島由紀夫 昭和34年新潮社版

「鏡子の家-1」三島由紀夫 昭和34年新潮社版




2011年12月26日月曜日

サド侯爵夫人 わが友ヒットラー


三島由紀夫原作のお芝居は、可能な限り観に行ってます。
こちらは、今年の2月に観に行った「サド侯爵夫人」と「わが友ヒットラー」

「ミシマダブル」パンフレット

来年3月には、野村萬斎演出で「サド侯爵夫人」が上演されるそうです。
これまで私が観た「サド侯爵夫人」はすべて、男性が演じたものでした。
野村作品は女優さんが演じるそうで・・。
それでなくても難しい作品の上に、三島戯曲は、女性にはかなり意地悪だと思ってますので、どうか、負けずに演じて下さい。と、遠くから応援しています。

2011年12月24日土曜日

ノートルダム


パリのノートルダム寺院のお土産で買った紙の模型です。
こちらは、ロザリオ



こちらの大好きなブログで教えてもらって、これを見た時、終始鳥肌が治まりませんでした。

唐突ですが、チャップリン「独裁者」のスピーチをご紹介させていただきます。

2011年12月23日金曜日

中国報告

Baolong Homelike Hotel 宝隆居家中山店 窓

たらたらご報告してきました中国の話も、ひとまず終了です。

中国に来てみて思ったのですが、やはり大陸に生きるというのは、全く、感覚も、空気感も違います。
うそガンダムとか、うそドラえもんなんて、取るに足りない事だというのがわかります。
中国の皆さん、なにかに向かって、ミニバイクで爆走中

海外に行くと、どの国も時間の流れ方がそれぞれ違いますが、中国は取りあえず時間が長く感じます。
夜など、普段はあっという間に更けてしまうのですが、中国では、お食事をして、同行した方といろいろお話をして、また一人で飲んでいたりしても、まだこんな時間?と驚いてしまいます。
なんだか、加速度的に時間が延びてゆくようでした。
シャッタースピードが遅くなったのも、そのせい?と、ちょっと思ってしまいました。

でも今回訪れたのは、この広大な国のごくごく一部です。
一体、どれ程の歴史や、文化や、自然や、人々をこの国は抱えているのでしょうね。

2011年12月22日木曜日

上海 旧租界地区

The Peninsula Shanghai

上海は本当に振幅の大きい街で、朝から拉麺を延べてる場所があれば、こんなところも、あります。

上海タワー

旧租界地区、まるで、シャンゼリゼ風テーマパークのようです。

黄浦江
しかも、不思議写真の連続です。

中国報告」に続く

2011年12月21日水曜日

M50 お土産

M50 紙袋

M50の中には、かわいいお土産物屋さんがありまして、
そこで買ったのがこれです。どや

Michael Jackson オイルライター

オイルライターなのですが、現在まで鑑賞専用です。


上海 旧租界地区」に続く

2011年12月20日火曜日

上海 M50


寧波から再び上海に戻ってきまして・・。
今度はM50の「Office339」を訪問しました。

M50 「Office339」

M50は上海市内の画廊街で、世界中のいろいろな作品や、美術関係の人たちが集まるところです。中国では英語が全く通じないと言いましたが、このM50の中だけは、英語の話せる方が多かったです。

自由で、動きがあって、まさに息づいている画廊街でした

「office339」内部

Office339」は日本人が運営されている画廊です。
こちらで「スライドショー」にあった団扇のワークショップを、行いました。

まあ私は、「皆さん、じょうず じょうず!」と眺めているだけでしたけど。

M50内

保国寺観光のあとあたりから、なぜかシャッタースピードが異常に遅くなってしまいまして、直りません。
今回の中国旅行では、不思議な事がいくつかあったのですが、これもその一つです。

という訳で、手ぶれ写真だらけ。

M50内

これに至っては、手ぶれというより手動き写真ですね。

Baolong Homelike Hotel  宝隆居家中山店 室内


M50お土産」に続く


2011年12月19日月曜日

「孔子廟」


次に連れっていってもらったのが、「孔子廟」。

「孔子廟」壁-1

ここも美壁の宝庫です。
孔子廟」壁-2

これは床ですが・・。
「孔子廟」床

「孔子廟」壁-3

特にここは美しく「雲路」「天衢」と書かれています。

「孔子廟」-雲路

「孔子廟」-天衢

「衢」という字が読めなくて、ガイドのお姉さんも判らず、日本で調べて、「巷」と同意という事が判りました。
壁を貫き、雲に通じる路、天に通じる巷ということでしょうか。

寧波において、現在ではむしろ大ショッピング街の「天一広場」などの方が、訪れる方が多いようです。
ガイドのお姉さんたちも、このような観光地には来たことが無かったそうです。
ブランドのお店はどこでみても同じですので、こういう忘れ去られかけた場所に連れてきていただけた事はとても貴重でした。


それにしても、私、孔子の事を良く知らないのですが、どうして寧波にこういう場所があるのですか?
「孔子廟」というのは、各地にあって、日本でも湯島聖堂や閑谷学校など、儒教の学校と共に建てられるそうなのですが、ここもそうなのでしょうか。
いろいろと疑問も増えた観光でした。

お詳しい方がいらっしゃいましたら、どうぞお教え下さい。

入場券です。


上海 M50」に続く


2011年12月17日土曜日

保国寺 壁

作品を見ていただければお解りかと思うのですが、私、壁好きでして、こういうのは堪りません。

「保国寺」壁-1

綺麗な壁ですねえ。
「保国寺」壁-2
孔子廟 に続く

2011年12月16日金曜日

寧波 保国寺


美術館の自動車、日本語学校のかわいらしい生徒さん二人のガイド付き、という至れり尽くせりで、寧波観光をさせていただきました。
最初に連れて行ってもらったのが「保国寺」。


「保国寺」山門

後漢時代に建てられて、火災にあって修復されたとの事ですが、それが西暦880年だそうです。

中国四千年の歴史、恐るべしですね。

私は国内でも海外でも旅行に行くと、そこに生えている草や木を見るのが好きなのですが、この保国寺の草木を見ていると、私の出身地、兵庫県の自然と似ているように思いました。
中国の木は街路樹などもすべて幹がこんな風に白く塗られています。
ガイドのお姉さんに聞くと、虫除けとの事でした。

「保国寺」中庭


「保国寺」内部

これが入場券







保国寺 壁」に続く

2011年12月15日木曜日

江北カトリック教会


寧波美術館から、歩いて5分くらいのところに、「江北カトリック教会」があります。

            寧波江北カトリック教会            

美術館からこの教会にかけては美観地区になっているようで、町並みも綺麗で、恐ろしい自動車も走っていません。
町並みを背景に結婚式の写真撮影をするのが流行なのか、私が歩いた日も、ウエディングドレスで写真撮影をしている方々がいました。
この教会の周りでの撮影は、休日などは順番待ちになるそうです。

教会裏手の門から

外観も美しい教会ですが、私は中へ入ってみたくて、正面の扉を開けようとしましたが開きませんでした。
諦めきれず、掃除をされていた方に尋ねてみると脇から入れるとの事。
ちなみに中国語は話せませんし、英語は全くと言っていい程通じません。
one」とか「yes」もだめです。
なので、もう日本語です。

という事で、脇から入らせていただくと、外観の写真撮影用とは打って変わって、内は本当にカトリック教徒の方たちに大切にされている教会でした。
座席の前には信者の方の私物が置いてあったり、なんとなく生活感があり、まさに家という感じでした。
この日も数人の方が、お祈りにいらっしゃっていました。

 教会の外壁

中国において、キリスト教徒の方達はどのような環境にあるのだろうとか、どうして、キリスト教を信仰の対象に選ばれたのだろうとか、ぼんやり考えていました。


保国寺」に続く

2011年12月14日水曜日

畠山容子 個展

畠山容子さんの個展に行ってきました。

畠山さんの作品は、女性らしい力強さと、暖かさがあります。



HATAKEYAMA Yoko 2011 Post card

知り合いの作家でも、活動されている方が少なくなっていく中、制作し続けている作家のお一人で、こういう展覧会に行けると、嬉しくなります。

2011年12月13日火曜日

中国スライドショー


今回の中国訪問は、御一緒させていただいた日本人の作家の方々が、作品もお人柄もすばらしくとても楽しい旅行となりました。

ちょうど、私の展示のお隣だったのが、写真家、春日広隆さんの作品でした。

Hirotaka Kasuga Photography 

地球の奇跡を体感できる作品です。
Webサイトにも素敵な作品がたくさん掲載されていますので、ご覧になって見て下さい。

そんな春日さんが、中国での展覧会の様子、ワークショップの様子をスライドショーにして公開して下さいました。
私の写真には、めったに生ものが登場しませんので、こちらで、中国の方々の生き生きとした表情をご覧下さい。




2011年12月12日月曜日

高橋アキ リサイタル


高橋アキさんのリサイタルに行って来ました。

今回はご本人による曲の紹介などがあり、大変興味深かったのですが、ご本人は大変だったのでは・・。
プレイリストと簡単な解説はこちらです。

「The Perilous Night」 Aki YAKAHASHI 


エリック・サティから始まり、武満徹、ジョン・ケージとお馴染みの作曲家の作品に続き、コソボ、アイルランドの作曲家の作品を紹介して下さいました。
どちらも初めて聴く作曲家でしたが、特にアイルランドの、ギャレット・ショルディスの作品「高橋アキのための短歌」は、この日が初演との事でした。
こちらはアキさんの演奏するシューベルトにひらめきを得て、創られた曲だそうです。
アキさんの11音の響きの美しさが堪能できる曲で、それに続くシューベルトへの流れもすばらしく、私の中では圧巻でした。

後半は、いろいろな現代作曲家がビートルズ曲をアレンジした「ハイパービートルズ」から・・。
武満徹の「ゴールデンスランバー」は大好きな曲です。
その他の作品もいろいろな表情があり、とても楽しめました。
西村朗の「Because」は原曲も好きな曲ですが、こちらの編曲も素敵でした。
最後はフレデリック・ジェフスキーの「Give Peace a Chance
ジェフスキーにこの企画を持ちかけた時、最初は「yesterday」でも編曲しようかなと言っていたけれど、結局この曲になり、よりジェフスキーらしいものになったとアキさんのコメントがあり、すばらしく感動的でした。
「ハイパー・ビートルズ」は、持っていなかったので、是非手に入れたくなってしまいました。

アンコールにも2回応えて下さり、「サティ」で始まったので、「サティ」で終わるというコメントがあり、「ジムノペディ」「グノシエンヌ 」の2曲を弾いて下さいました。
もう、大満足です。
会場の隅々まで視線を馳せて、お辞儀をされる姿が印象的でした。

今回はサイン会もあり、CDにサインをして下さったのが、上の写真です。
一言だけ声をかけさせていただいたのですが、素敵な笑顔を返して下さったのが、忘れられません。
本当にすばらしい音楽をありがとうございました。

帰り道、月蝕翌日の月が美しかったです。


2011年12月10日土曜日

寧波


Starway Haizhao Hotel,  星程海招酒店(寧波)の窓

寧波の街はとても綺麗です。
上海と違って、空も見えます。
女性もおしゃれで皆さん素敵です。
こんなに一度に見たことがない!という程、高級ブランドのお店が、一堂に会していました。

2011年12月9日金曜日

寧波美術館

寧波で滞在するホテルから歩いて15分くらいのところに、「寧波美術館」があります。




とっても立派な美術館です。


内部もこんな感じで天井も高く広いです。


私の展示スペースです。


寧波」に続く