展覧会のお知らせ

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2019年1月15日-28日

2013年9月12日木曜日

復活「最後の晩餐」_キリストの口

修復後、レオナルドが描いた本来の姿が現れました。
それまで知られていなかったいろいろな発見もありました。
みっちさんにご指摘いただいた部分を中心に、何点かご紹介させていただきます。

記述は、片桐頼継著「復活『最後の晩餐』」に則っています。


修復前はイエスの口元については、形状がよくわかりませんでしたが、修復により、口を開いて何か言葉を発している事が明らかになりました。
そして、その言葉により、この絵に描かれている騒然とした状況が生まれたという事になります。

「復活『最後の晩餐』」 修復後のキリスト

「イエスの言葉が音の波あるいは洪水となって、左右に座す弟子たちを巻き込んでいく。したがってイエスの口が音源であることがはっきり明示されなくてはならない。そこに科学者でもあったレオナルドの信念があり、『沈黙の芸術』である絵画に音声力学あるいは水力学の原理を導入しようという芸術家レオナルドの斬新かつ野心的な発想がある。」
-片桐頼継

関連記事:「よみがえる最後の晩餐」コメント欄を参照して下さい
復活「最後の晩餐」_タペストリー」に続く

2 件のコメント:

  1. >、口を開いて何か言葉を発している事...

    さあて、この言葉ですが、
    『まことに私はいう。あなたたちの中の一人が私をわたすだろう!』
    でしょうよねぇ。
    この言葉でないと、これほど弟子たちを騒然とさせないでしょう。

    それを示すために、イエスの口が開いているというのは、片桐さんもおっしゃっているとおり、すごい表現だと思います。

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  2. 本当にすばらしいです。
    この瞬間の前後の時間が、この絵画の中に取り込まれているようです。

    発した言葉は、まさにみっちさんのおっしゃる通りだと思います!

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