展覧会のお知らせ

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Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2013年9月18日水曜日

復活「最後の晩餐」_足

こちらは、1999年にコンピュータ・グラフィックスによって再現された「最後の晩餐」です。

この復元図を見て最初に持った違和感は、中心下部のキリストの足の部分です。
これまでのイメージでは、ここには、なにやら石版のようなものがあるように思っていました。
けれど、この復元図も、Giampietrinoの模写も、テーブルクロスの下の部分が鮮明に描かれています。

「最後の晩餐」コンピュータ・グラフィックスにより再現図

この絵はもともと、ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画として描かれたもので、その部屋は普通に食堂として使用されていたんですね。
そして、1652年には、この部分をくりぬき、食堂と台所の間を出入りするための扉を設けたそうです。

「最後の晩餐」 修復前

この白い部分はくりぬかれた跡なのですね。
当時は当たり前だったのかもしれませんが、今から思うと信じがたいです。

「最後の晩餐」 修復後

この足元は実に雄弁で、上半身同様、キリストの静かな姿と、弟子達の騒然とした様子が描かれています。
この部分が描かれているのといないのでは、全くこの絵の全体感が変わります。 

「最後の晩餐」コンピュータ・グラフィックスにより再現図

「この修道院の処置は信じがたいものだが、当時この晩餐図はすでに鑑賞に堪えない状態になっており、とくに画面の下のほうは真っ黒で、戸口を設けてもたいした影響はないと判断されたのだろう。」
-片桐頼継

2 件のコメント:

  1. イエスの足...コンピュータ・グラフィックスによる復元といっても、こればっかしは、無いものは無いので(汗)、Giampietrinoの模写そのままなんでしょうねぇ。

    今改めてGiampietrinoの絵を見ると、大ヤコブの前の食器やグラスの配置などは、だいぶ復元図と違いますね。ここは、Giampietrinoも少し手を抜いたか?(笑)

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  2. CG画像はGiampietrinoの模写そっくりですね・・。
    きっとどちらも正確という事で・・(汗)

    もうひとつみっちさんが教えて下さった、「ユダの右腕が塩壺を倒している件」も、CG画像には描かれていませんが、修復の際には、ちゃんと確認されているんですね。
    Giampietrinoは、見える限り正確に描いているのだと思いますので、テーブルの上は、魚もそうですし、かなりがんばっても、良くわからない部分が多かったのではないかと・・。

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