In a world filled with hate, we must still dare to hope. In a world
filled with anger, we must still dare to comfort. In a world filled with
despair, we must still dare to dream. And in a world filled with distrust, we
must still dare to believe.
Oxford Speech by Michael Jackson_10
10年ほど前、私は「ヒールザワールド」(Heal the World)という慈善団体を設立しました。
この名前は、私の内に感じた何かでした。
戦争や虐殺の銃弾で穴だらけになった世界を私達は癒せると、今日でさえ、私は本当に信じているのでしょうか。
サンディエゴの高校に入ってゆき、ちょうど人生の始まりにある二人の美しい生徒たちを射殺する(14)とういう、本日の新聞で報道されていたような子供たちを、
銃と憎しみでコロンバインに弾丸を放った(15)、約2年前の恐ろしい記憶呼び起こす子供達を、
また、ジェミー バルジャーの悲惨な出来事(16)のように無防備な小さな子供を殺してしまえるような子供達を、
私は本当に癒す事でできると思っているのでしょうか。
もちろん、私はそう思っています。
そうでなければ、今夜ここに来ていません。
しかし、すべては許す事から始まります。
世界を癒すためには、まず自分たち自身を癒さなければなりません。
そして、子供達を癒すためには、まず私達が皆、それぞれの内にある子供の部分を癒さなければなりません。
私が私自身の子供時代の辛い思い出を葬り去るまでは、一人の大人としても、完璧な人間になることはできませんし、一人の親としても、無償の愛を注げるような親になることはできません。
今夜、私は皆さんにお願いしたい。十戒の5番目の戒律(17)に従って行動してゆきましょうと。
彼らを裁く事はせず、敬いましょう。疑わしきは罰せず、です。
なぜ、私が父を赦したいと思い、父を裁く事を止めたのか、
私は父親を望んでいたから、父を許したいと思ったのです。
それが私が手に入れたかった唯一のものです。
私は私の肩から過去の重圧を取り去りたかった、そして、過去の悪魔に妨げられる事なく、私の残りの人生において、父と新たな関係が結べるように、自由な一歩を踏み出したかったのです。
世界は憎しみで満たされています。でも希望を持ち続けなくてはいけません。
世界は怒りで満たされています。でも安らぎを求めなければいけません。
世界は絶望に満たされています。でも夢を持ち続けなければいけません。
両親に失望している今夜ここにいらっしゃる皆さんに、どうか、その失望を捨て去るようにとお願いします。
.あなたのお父さんやお母さんにだまされていると感じている今夜ここにいらっしゃる皆さんに、どうか、あなた自身はこれ以上だまさないようにとお願いします。
あなたの両親をどこかへ押しやってしまいたいと思っている皆さんに、どうかそうではなく、あなたの手を彼らに差し伸べて下さいとお願いします。
皆さんにお願いします。そして私自身にも。両親に無償の愛を注いで下さい。その事によって、彼らは子供達から、どのように愛せばよいかということを学ぶでしょう。
愛することで、最後には、この荒涼とした寂しい世界を回復する事ができるでしょう。
シュマリーはかつて私にこう語ってくれました。
旧訳聖書では、子供達の心を通じて両親の心が回復され、その時、新しい世界と新しい時間が訪れると。
皆さん、私達が世界です。私達がその子供です。
14) 2001年3月5日サンディエゴ郊外の高校で、15歳の少年が2人の学生を射殺した事件。
15) 1999年4月20日、米コロラド州にある同校の生徒2人が銃を乱射し、生徒と教師を多数射殺。犯人の2人はその場で自殺した。
16)1993年に2歳のジェミー・バルジャーが少年達のよって殺害された事件。
17) 父母を敬う事
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