展覧会のお知らせ

<展覧会のお知らせ>

Galerrie SATELLITE
2019年1月15日-28日

2021年10月22日金曜日

辺見庸_眼の海_小野田實

辺見庸さんの詩集「眼の海」 

「眼の海」辺見庸 毎日新聞社

この本の装幀が、小野田先生の「WORK  94-41」なんです。


いわゆる、「ジャケ買い」だったのですが、読んでみると、こちらの詩集すばらしくて・・。
なんの前知識もなかったのですが、数行読むと暗い海の底に沈み、数ページ読むと、被災地の風景が広がりました。
被害にあって亡くなられた方達、残された方達、その傷跡が、どんな報道の言葉や映像より、直接的に伝わってきました。
そして、このタイトルと、「WORL 94-41」が必然をもって繋がってきました。

WORK 94-41 1994 小野田實

装幀に決まったのは、小野田先生が亡くなられてからみたいです。

ご存命なら、随分喜ばれた事と思います。



「海底と海原
 辺見庸

詩集と装画は、海底と海原の関係に似ている。
海原は荒れかつ鎮まる海底を暗示する。
海底は更ければ、濃く青みながら、次第に巨大な闇と一如になる。
十年前、そんな青を見たい思った。
ゆくりなくも小野田實さんの『 WORLK 94-41』と出会った。
叫んだ。
これだ、これ以外にない!
詩集『眼の海』が立ち上がった。」

「小野田實 私のマル」より

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